明け極める
昔、友人が話していた話、
「諦める」という日本語は「明け極める」という言葉から派生した言葉だそうだ。
まるで自己啓発セミナーとかで聞く「最幸の志事」「顔晴ろう」みたいな
言い換えのような発想だが私はいたく感心(漢心)した記憶がある。
「明け極める」とはこれ以上やることがない、という決断の現われだそうである。
やるだけやって諦めるのだから良いことだ、としている。
ケジメをつけたい人間にとってはそれで良いのかもしれないなと思う。
ただ「やるだけやって」とはそんなに簡単なことだろうか。
日々出来ることは変わっていく、日々やりたいことも変わっていく、諦めようとしているものへの関わり方も、変わっていく。
殊、芸術だけに関して述べるならアランの「芸術論20講」ではこのような記述がある。
「あらゆる芸術において美を生むのは、実行行為そのものであって、計画ではない」
想像が0から1を生み出すのではなく、実行こそが0から1を生む。
創造力も想像力も実行するから湧き出る、と。
本当に実行しているならば「明け極める」とかいう状態以上の変化が起きるのではないか。
今ではそう考えるようになった。
昨日、ど根性カエルの実写版のドラマを見て
「答え探しているのが楽しいだろ?」
という問いかけを見て未だに音楽模索を止められぬ自分に言われたような気がして
このブログを書きました。
そんな今日のオススメ音楽は
Foo Fightersで「Learn To Fly」
フジロックでこれ聴けて最高でした。
そういえば昔友人が「フーファイターズ」のことを
「フードファイターズ」と聞き間違えてたことがあったなぁと思い出したり。
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