ヒソカvsクロロ解体新書

ハンターハンター、面白いですよね!

 、、、面白いって言っていいんですよね?

、、実は一体何故あんなにヒソカが追い詰められることになったのか、、分かったつもりになってるだけの人が多いのでは!そう感じてるのは私だけでしょうか。


私はそうです。


 最近勉強し始めたjava scriptとシンクロして分かった気になってるんですが(たぶん違う)

具体的にヒソカが何に驚き、クロロが何をしていたのか。

今回はそれを私なりに整理して解体を試みたいと思います。


※あらかじめヒソカvsクロロの一連の戦いの流れを見た人向けに書きますので能力や場面の詳細は割愛します。


ヒソカはクロロの説明を聞いてクロロの能力をどう理解したのか

 念能力の中には、説明しないと能力が発動しないものがあります。

ただし今回、クロロはそういう発動条件とは関係なくベラベラとヒソカに能力説明を講釈垂れます。

そりゃ

「舐めてるのかい?」

「それとも すごく舐めてるのかい?」

と怒られるほどに今回戦いで使用する盗んだ能力の解説をするわけです。

一通り説明を受けたヒソカが理解した内容を以下の様にまとめてみました。

 元来クロロは盗んだ能力を使う時に『必ず右手にページを開いた本を持ってなければならない』という条件があったのですが、今回より「栞」をページに挟むことで、本を閉まい右手でも能力を使うことが出来るようになりました。(右手の自由さえ考えなければ「開いたページ」と「栞」の2つの能力を同時に使うことも出来ます。)

 説明を受けた5つの能力のうち3つは両手を使う能力と認識しており、その内の1つ「コンバートハンズ」は左手(自分が左手で触れた相手の姿になる)のみの発動も出来るという理解でした。

 この5つの能力のうち、特に異例なのは2番目に紹介された「サンアンドムーン」で、本を閉めようが、栞をページから外そうが『一度刻印を押したら消えない』という特殊な能力の維持条件があると認識します。(基本的にクロロの使う能力は本を閉めるか、栞を外したらその能力の効果は消えます。)つまり、ヒソカは一度刻印を押されたら常に「サンアンドムーン」の能力である『爆発』の警戒をし続けることになります。


当初ヒソカは説明を受けて、以下のような考えを巡らします。

これも最初のヒソカの理解を元に紐解いていきます。


(クロロの説明だと人間と人形を併用しては動かせない)
⇒人間を動かす場合、ブラックボイス1つの能力で済むが、人形を動かす場合、ギャラリーフェイクとオーダースタンプの2つ能力を使うことになり、計3つの能力を同時に使うことは出来ないから


(「ギャラリーフェイク」で矢印付きの自分の偽物(ダミー)は無理か♦)
⇒ギャラリーフェイクで作ったコピーを自分のダミーにしようとしても、2つ目の能力(コンバートハンズ)を発動する際に右手に持った本が邪魔で自分の姿に出来ないから(出来たところでダミーに矢印は付けられない?)


(栞をはさんで矢印を残したまま「ギャラリーフェイク」を発動させるには…本が邪魔だな♦)
⇒あらかじめコンバートハンズを栞で固定して、矢印を残した状態の自分のダミーを作ろうとしても、2つ目の能力(ギャラリーフェイク)を発動する際に右手に持った本が邪魔で複製が出来ないから


 さまざまな予想の中、本格的に戦闘が開始します。


ヒソカはどういう想像をしていて、何故想像と違うことに気づいたのか

 序盤クロロは「ブラックボイス」で操った試合の観覧客を囮に観客席に姿をくらまします。

クロロの姿を見失ったヒソカはクロロの能力使用の順序を以下の様に想像します。


(「ブラックボイス」で囮を操作)

(「栞」で能力固定)

(ページを開いて「コンバートハンズ」発動)

(左手で誰かに変身)

(「栞」を「コンバートハンズ」に移動)

(本を閉じて潜伏)


 その後、

観客席を見渡すと同じ見た目の観客(コピー人形)が続出していることに気づきます。


(「ギャラリーフェイク」を発動させている…!)
(ならば「コンバートハンズ」は解除したはず…!)
⇒「ギャラリーフェイク」でコピーを作成するには両手を使うため、「コンバートハンズ」のページから栞を移動させる必要があるから


 さらに観客(コピー人形)たちはヒソカに襲いかかってきます。

ヒソカはさらに以下のように想像を進めます。


(「ギャラリーフェイク」のページを開く)

(栞で固定)

(大量のコピー製造)

(ページ開いて「オーダースタンプ」発動)

(「ヒソカを壊せ」と命令)


 ここでヒソカはクロロの能力への認識不足から、ある1つの読み違いを起こします。


 激しい攻防の末、ヒソカは襲ってくるコピー人形を残り1体まで追い詰めることに成功しました。

ヒソカはその1体をあえて破壊しないで羽交い絞めにすることで、クロロの次の動きを特定する試みに打って出ました。


(こいつが存在し「オーダースタンプ」が消えない限り クロロの行動は制限される…!)
(次の手として有力なのは…)
(①「オーダースタンプ」を解除せずに待機中の人形に新たな命令を出すか)

(②「オーダースタンプ」を解除して「ギャラリーフェイク」で更にコピー人形を増やす…)

(その後で)

(②-A「オーダースタンプ」を発動し新たな命令を出すか)

(②-B「コンバートハンズ」の左手で自分の姿を変えてもいい)


(①は…あり得る…!)

(①で残っているコピー人形はボクの予想では多ければ50体以上!!)

(クロロが確実に勝つために同じ作戦を継続しボクの体力(オーラ)を削りに来る確率は高い!!)

(②はさらにあり得る!!)

(兵隊の数は多い程いいし ②-Bの変身後に群集に紛れて誰かの服を奪い変装すればベスト…!!)


 と、色々あれこれ考えている間にヒソカが羽交い絞めにしている人形が動かなくなります。


(「オーダースタンプ」が消えた…!! ②が確定…!!)


 その後ヒソカは②の「ギャラリーフェイク」でコピー人形をさらに増やす前に、ひいては②-B「コンバートハンズ」の左手でクロロの姿をまた別人に変えられる前に、クロロを見つけ出し潰すことを画策します。

そしてついにヒソカはクロロを発見し潰すことに成功します。


 しかし潰したクロロは姿が成り代わった別人でした。


ここでヒソカは驚愕します。

一体何に驚いたのか。

潰したクロロが別人だったことはもちろんそうですが、何より

今までの仮説がひっくり返されたことに驚いたのです。


 別人を自分の姿にするには「コンバートハンズ」を使い『右手』を使う必要があります。が、『右手』を使うには「栞」を使って本を閉める必要もあります。

本を閉めるということは能力を「栞」分の1つに絞るということになります。

もしそんなことをすれば、まず「ギャラリーフェイク」の効果が無くなりコピー人形が消えてなくなるはずなのです。

しかし現にコピー人形は首取って武器に使っていますし、残ったコピー人形もまだ潜伏しています。

さらに潰した相手は人間で、「オーダースタンプ」ではなく「ブラックボイス」で操られていました。ここでもさらに能力を使っています。

つまり、ヒソカがクロロから説明を受けて一番最初に否定した説が実は成立したことになります。


クロロの説明だと人間と人形を併用しては動かせない
⇒人間を動かす場合、ブラックボイス1つの能力で済むが、人形を動かす場合、ギャラリーフェイクとオーダースタンプの2つ能力を使うことになり、計3つの能力を同時に使うことは出来ないから

 

 ここでヒソカはクロロの言葉遊びに2つ気づきます。

  1. 「サンアンドムーンは両手を使う」とは言ったが、両手必須だとは言っていない
  2. 「コピー人形が消えたらギャラリーフェイクを解除したと思ってもらっていい」とは言ったが、コピー人形がいるうちはギャラリーフェイクを解除していないとは言っていない


この2つの言葉遊びからヒソカは能力の理解を以下の様に改めます。

「サンアンドムーン」は「コンバートハンズ」の様に左手だけでも発動できる(+の刻印を押すことは出来る)し、「ギャラリーフェイク」は能力を解除したとしても「サンアンドムーン」の刻印を押すことで能力を維持することが出来るのです。


「サンアンドムーンの刻印は一度押したら消えない」

「刻印を押した対象も消えない(対象が消えたら刻印も消えてしまう)」


この認識の見落としがヒソカ最大の誤算でした。


 また、コピー人形が襲ってきた時に想像していた能力使用の順序は以下でした


(「ギャラリーフェイク」のページを開く)

(栞で固定)

(大量のコピー製造)

(ページ開いて「オーダースタンプ」発動)

(「ヒソカを壊せ」と命令)


 しかし実際は以下だったことにも気づきます。


(「ギャラリーフェイク」のページを開く)

(栞で固定)

(大量のコピー製造)

(「サンアンドムーン」発動)

(コピー人形に左手で+の刻印を押す)

(能力解除(本を閉じる or 栞を外す))

※コピーと刻印は死後強まる念によりプロテクトされ効果は消滅しない

(「オーダースタンプ」発動)

(「ヒソカを壊せ」と命令)


こうすることで『刻印が押されたコピー人形』が無制限に作れるうえ、

さらに2つの能力の併用を可能にします。


 「栞」の能力説明の際にヒソカが

「それって「栞」を合わせて能力トリプル使用じゃないの?」

とつっこんだのに対して

「それを言うならクアドラプルだな」

って返したクロロの発言の真意が実はここにあったのではないかな、と思ったりしています。


その後、クロロは

  • スピーカーを使って大量のコピー人形に同時指令
  • 「サンアンドムーン」による首と胴体の連動爆破

など機転を活かして能力を応用してヒソカを追い詰めていく、、という流れになります。


どーですか。

凄い分かった気になってるでしょう

でも大体はこれで合ってるんではないかな、、

「いちいち表作んないとわかんねーのかよ」

「え、そうだと思ってたけど」

「暇過ぎんだろ」

とか色々意見あると思うんですが

私はこう思いましたね

「長ェ」

それでは最後にハギャ様ことレオル様もきっと愛聴しているであろう

パブリックエネミーを聴いていただいて今日はお別れします。

さようなら!

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