席を奪い合う

それはどこにでも潜む闘争

たかだか席でそんなにムキにならなくても良いじゃん、と思ったり、

自分は自分で、たかだか席でそんなにイラつかなくても良いじゃないかと

我ながら思うのだけれど

何か自分の中の意地の悪さというか、性格の悪さが働くのか、

時としてシリアスなシチュエーションを生むのもまた事実


清澄白河には(レペゼン清澄という顔して実は菊川在住だが)珈琲屋がたくさんあって、

1年ほど前から沢山出没し始めたのだが、その頃はぜんぜん良かった

座れたから


しかしどうにもブルーボトル(大好き)コーヒーが出来てから

町全体の集客が200%ぐらいアップし

巻き込まれるように他の珈琲屋も現在多くの人にまみれている


いつも行く店には外で飲むベンチがあり、雨が降っていない日とかはそこで飲むのが

「清澄白河最高だなぁ」とか思って好きなのだが、

もう大体座れない


今日は久しぶりに座れました

たまたま空いている時間だったようで

「清澄白河最高だなぁ」とか思いながら珈琲がぶ飲み


しばらくするとドンドン人が集まってきた

そうなると「タイミング良かったなぁ、清澄白河最高だなぁ」と優越感さらに加速させて

珈琲飲むわけで


だけど、、こう、、目線が気になる

というか痛い


(あら、外で本読みながら珈琲飲むなんて素敵ね!)

とかいう感じのMM号に乗ってきそうなマダムの羨望の目線なんて無いわけで


(どけよ、ブタが)(パーマだせーんだよ)(Tシャツ、ムチムチのくせに)

とか心の声がクリアに96khz/24bitぐらいの音質で聴こえて来るわけです


いや、これは言いすぎ

言い過ぎと信じたい

だけどすごいプレッシャーなんですよ

ああいう時に本気で座りたい人って


気づいたら2人組みの中年女性に無言のガン詰めされていた


流石に1人で1.5人分のスペース取っている我が尻を0.5人分ベンチの外にはみ出させて

2人分のスペースを確保しましたよ


で2人座ったんですけれど

これがギューギューなのです


なんと中年女性のお尻も1.5人分

1.5×3=4.5なので

3人がけのベンチに座ろうとしたら確実に1人どかないといけない状態


でも負けませんでしたね

先住民の意地というか、可能な限りベンチに尻面積を確保して

自分のスペースを維持しました

その間、中年女性と我が尻は壮絶な密接状態

ただでさえ暑いのに、熱いバトル、デュエル

しかしそれを匂わせない涼しげな顔で珈琲がぶ飲み(エスプレッソ)と読書


なにやってんだろう


明らかに、今度は確信を持って、明らかに不機嫌な表情で

中年女性2人組みは席を立っていきました


勝者の居ないベンチで最後の一滴をすすって

私もまた席を立つのでありました


というわけで今日オススメの音楽はキセルで「夕焼け」

私とは到底程遠い「席」についての逡巡をめぐらす女の子が主人公の素敵な曲です

原曲は高田渡さんだったのですね

知らなんだ


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